一般企業から保育士への転職で悩んでいます
Q. 保育士として転職したいと考えています。
新卒として一般企業に就職して、今年で3年目です。
業界の先行きが怪しいということもあり、毎日「如何に集客するか」「如何に利益を上げるか」ということを考える日々に疲れてしまって、若い内に軌道修正した方がいいのではないか、と考えるようになりました。
先輩は皆良い人ばかりで、同期にも恵まれていて、もやもやした気持ちを抱えたまま働くことに、申し訳無さを感じてしまうようになりましたので、先月、上司に伝えて、今月で退職することとなりました。
子どもの頃から子ども達に関わる仕事に興味があって、保育士資格を取得していましたので、保育士として転職することを考えています。
保育士の求人サイトを利用して、希望通りの園を見付けることができましたので、面接を受けたのですが、園長先生にも気に入っていただけて、いつでも来て下さい、という言葉をいただくことができました。
会社が平日休みの時を利用して、一日、保育の仕事を体験させていただいたのですが・・
実際に働くと、今の私の仕事とのギャップにびっくりしてしまいました。
現在の仕事では、毎日のお客様からの電話応対や、締め切りに向けて段取りを組んで仕事を進行します。
ですが、保育の現場では一瞬一瞬の判断力が肝心と言いますか、子どもの面倒を見るだけではなく、子どもが成長する為の「教育」をしていて、如何に子どもが自分でできるようになるか、ということを促すような、非常に根気のいる仕事です。
一日子どもと接したのですが、子どもに泣かれてしまうのは嫌だと思って、強く言い聞かせることができませんでしたし、まだうまく言葉も話せないような年齢の子ども達ですから、言いたいことを理解してもらえなかったり、一緒に遊んであげるだけでも、うまくいきませんでした。
周りのベテラン保育士さんを見ていると、ダメなことはダメと、わかりやすい怒った顔をしたり、上手に遊んだり、おしめが濡れていることにすぐに気付いたり、本当にプロという感じでした。
子どもは好きだと思っていたのですが、子どもの世話の実践については全く未知の世界だということに気付かされました。
私の性格を知る両親や友人は、保育士が向いている、と言ってくれるのですが、不安でいっぱいです。
良いご縁をいただけた保育園でこのまま就職するべきか迷っています。
A-1. 原則、一般企業は営利目的です。
如何に利益を上げるか、ということが第一の目的です。
今の仕事でこのような営利主義に疲れたということであれば、保育士の方が向いているかもしれません。
利益は勿論必要ですが、現場で損得勘定をすることはありません。
一方で、子どもの命を預かるプロとしての仕事ですから、責任はとても重いです。
実践経験が無いから知らないのは当たり前で、実践のことを知る為には、実践するしかありません。
頼れる先輩に教えてもらえば良いことですから、結局のところ、あなたの覚悟次第ということです。